2008年3月15日土曜日

映画「明日への遺言」


映画が好きで、年に20回は映画館に通っているが、こんなにも感動したのは、はるか昔観た砂の器いらいだ。
上映中はただただ、こみ上げる感情を、
妻に悟られぬようにし観ていた。
ハリウッド映画のような、派手なアクションも、
ヨーロッパ映画のような、思わせぶりな演出もなく、
張り詰めた裁判に、静かに流れる時間。
死を覚悟した、岡田資中将と家族や部下との、
言葉に無い信頼感を本当に、うらやましいと思った。
決して今の日本にはない、清らかな美くしさがあった。
刑が確定した岡田中将が、月明かりの道を長い影を伴い刑場に進むシーンは、いかにも日本的な寂寥感に満ち美しく悲しかった。
こんなにも素晴らしい人が家族が国が60年前までは間違いなく
存在したこととそれを捨てて今ある私たちの醜さをいやおうでも感じてやりきれない思いをしている。
この映画を一人でも多くの若い人に観てほしいと思う。
余談ですが、私の若い頃の憧れの俳優スチーブマックイーンの息子さんが、
岡田中将の弁護士役で、渋い演技をされているのも見所です。

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